高周波加熱のコラムコラム詳細

誘導加熱・誘電加熱の対象物

高周波加熱の特徴

♦材料自体が発熱するので、省エネルギーの加熱ができる ➡ 輻射熱、熱伝導、熱伝達による損失が無い
♦急速加熱、高温加熱ができるので生産性が高く、装置の小型化ができる
♦ガス燃焼やヒータ輻射熱と異なり安全作業、環境にやさしい➡ 材料だけが加熱される
♦不活性ガス雰囲気や真空雰囲気下の加熱ができる
♦容器内の材料だけを加熱する事ができる ➡ 容器の加熱は不要
♦材料の局部だけの加熱や選択部分の加熱ができる ➡ 余分な箇所の加熱が不要
♦高周波出力の制御性が高く、迅速で高精度な出力制御ができる
♦装置制御が容易なので、熟練作業を必要としない

誘導加熱と加熱対象物
加熱出来る物(導電体)
鉄系金属(Fe, SS, SUSなど)、非鉄金属(真鍮、金、プラチナ、ニッケル、鉛、銅、アルミなど)、黒鉛(カーボン)、又はそれらの合金

出来ない物(絶縁体、不良導体)
・有機物(食物、プラスチックスなど)、無機質(セラミックス)、液体
・導電体でも、粉末や極細線などは高周波領域では加熱出来ない場合がある
誘電加熱と加熱対象物
加熱出来る物(絶縁物の一部)
・水及び水の混合液体(お酒、牛乳など)、水分を含む固体(農産物、水産物など)
・プラスチックの一部(フェノール、メラミン、ユリア、FRP、軟質ビニール、PETなど)
・無機質にて水分を含む物(粘土)

出来ない物(導電体など)
・金属類、主に熱可塑性プラスチックなど

誘導加熱/誘電加熱・・どちらの場合でも、材料の電気特性(抵抗値など)により発熱量が変わる!!

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